シスター渡辺和子の『置かれた場所で咲きなさい』と言う本は、名著だと思いますし、苦しい時代にはとても大切なメッセージだと思います。

しかし、Amazonのレビューを読んでみると、とても否定的なコメントもあるのに驚きます。と同時に、納得もします。

つまり、我執にとらわれている人には、永遠に自分の咲く場所がわからないのは、自分のせいではなく、周りのせいだとしか思えないということです。

その視点が変わらない限り、世を恨み、呪いの言葉を吐くしかないだろうと思います。こんな場所には置かれたくなかった。私の咲く場所はこんな所じゃない、と思うしかなくなるのです。

でも、置かれた場所で、自分に出来る最善を尽くすこと。人の役に立つこと。それを一歩一歩、重ねている内に、少しずつ風景が違って見え始めてきます。

大学時代のアルバイトもそうでした。誠実に勤勉に勤め上げて、努力と改善を怠らないことで、少しずつ信頼を勝ち取っていくことができました。

どんな仕事でも好きになりましたし、周りの人たちと楽しく働くことが出来ました。

上手くいかないときには、自分の在り方を見つめ直すこと。何が悪いのかわからなければ聞いてみること。そして、素直に受け入れること。

それでも上手くいかないときには、じっと孤独に耐え、春が来るのを信じて頑張り抜くこと。

そうやって私も歩いてきました。共に笑顔で過ごすには、相手を大切にしなければなりません。与えられたものに感謝しなければなりません。

それは口で言うほど簡単なことではないように思います。しかし、それでも前を向いて進んでいくしかないのです。

全ての人にエールを送ります。私も頑張ります。

『置かれた場所で咲きなさい』 – Vision&Education (goo.ne.jp)