1912年(明治45年)、食養会理事で陸軍騎兵大佐の西端学が、陸軍薬剤監の石塚左玄を会長として発足した食養会の提唱していた、「その土地、その季節の食物がいい」という考えを一般化するために出来たのが「身土不二」という言葉のようです。仏典に言うところの「身土不二(しんどふに)」という言葉を由来として、西端は以降この説を「身土不二(じ)」と呼び、食養会独自の大原則として広めたということです。(Wikipedia参考)

最近、山口や大分に行くと、必ず萩や玖珠の野菜を買って帰ります。瑞々しさも味も香りも、近くのスーパーで買うものとは全然違うからです。そして、安い!!

特に、私は必ず葱を買いたいと思うのですが、土味の影響が強いものは、本当に美味しいものが都市部では手に入りにくくなっているからです。香りが全くダメなのです。

また、キャベツなどの葉物も、水分量が全然違います。スライサーでキャベツを千切りにしていると、目に見えてわかります。

人間も自然の一部です。自然環境を破壊していけば、当然、食べるものもおかしくなっていきます。おかしくなったものを食べ続けていれば、人間もおかしくならないわけがないと思います。

食の問題を考えるとき、「身土不二」という考えの大切さと、土を育てることの大切さ、また、誤魔化しのない育て方をする大切さを思います。

豊かな食とは、お金をかけた食事ではないと思います。美しい自然と、素材の命を感じられる、豊かな食を楽しみたいと思います。