子どもたちにスピーチのトレーニングをしていて閉口するのは、必ずと言って良いほど原稿を書こうとすることです。フレームを組み立てて話すということを教えるのですが、スピーチは「言い間違えないことが何より大切」とばかり、一言一句の原稿を書くわけです。それをすれば、言葉は死にます。なぜなら、「話し言葉」と「書き言葉」とは違うからです。「思いなど何も伝わらなくても良いから、言い間違えないようにすることが大切」とばかりに、学校で、家庭で、原稿を書くことを覚えさせられるから、子どもたちは自由に話せなくなるのです。そんな習慣は、百害あって一利無しだと思います。そんなことも百年河清を俟つが如きことなのだろうと思います。