寿司の名店に、寿司屋の大将が食べに行っているYouTube動画をたまたま見ました。寿司を口に入れるとその瞬間に「涙が出そうになる。」と語っている大将の言葉を聞いていて、以前、「寿司ロボットが握った寿司で十分。長い年月かけた修業なんて意味が無い。」と言っていた人のことを思い出しました。微妙な塩加減、温度、食感、あらゆるものを総合的に仕上げるのは、感性のある人間でなければできないことだと思います。そして、その尊さや価値をわかるのも、やはり感性のある人間でしか無いのだと思います。少なくとも、ロボットが握った寿司に感動して涙がでそうになることはないと思います。涙が出るのは、寿司の美味さにも理由がありますが、そこに駆使される高い繊細な技術と豊かな感性、そして、その境地に至るまでの修業の大変さがわかり共感できるからなのだろうと思いました。わが国は、職人の国です。お金では無く、人に敬意を払い、食材となる生きとし生けるもの、そして、その命を育んでくれた美しい山や川や海、あらゆるものに敬意を払うことを大切にしたいと思います。

ふと思い出されたのは、高性能の望遠鏡のレンズを仕上げるのは、最後は職人さんの手仕事だということです。ミクロン単位の精度は、人の手でないと出せないというところに、人間の生み出す技術の奥深さがあるのだと思います。