経産省のキャリア官僚2人が
コロナ対策の国の給付金を
だまし取るという事件が起きています。
給料の良いところに就職するため、
優秀な成績を取ってきたのでしょうし、
制度を悪用する賢さはあったのでしょう。
しかし、肝心な人間としての学びが欠落しているのです。
自分のためという利己的意識が強く、
人々のためという利他の意識が弱いのです。
やはり、子どもの頃からの
プリンシプルの教育が必要だと感じます。
また、こうした人格は自分一人でできたものではありません。
周囲の大人たちの価値観にもまた、
問題が含まれているのだろうと思います。
この事件が、特殊な二人の、特殊な犯罪と言うには
無理があると思います。
軽重はあれ、類似の事象は枚挙に暇がないからです。
これは国家としての大きな問題であり、課題です。
私は今日風の道徳教育には期待を持っていません。
人間の本質を、その善悪共に、鋭い筆致で描いた、
長き風雪に耐えて読み継がれている世界の名作に
触れることこそが一つの活路だと思いますし、
また、四書五経の世界に触れていくことこそが
大切なのだと思います。
歴史や古典文学を知識として学んだ方が受験には有利です。
しかし、人の生き様として学んだ方が、
人生にとってはるかに有益なのだと思います。
学びの問題 – Vision&Education (goo.ne.jp)