「夢」、「ビジョン」、そして、
「志」という言葉があります。

それぞれに素敵な言葉ですが、
とりわけ私は「志」という言葉が
大切だと考えています。

「夢」は、思っているだけで楽しいけれども、
そのままでは、実現しなくなる可能性もあります。
放っておいては、
儚く消えてなくなってしまうことでしょう。

だから、私たちは「ビジョン」を作らなければなりません。
「ビジョン」とは、数字の入った具体的な計画で、
会社で言えば事業計画のようなものだと言えます。

具体性のあるビジョンを作り、
それを言語化し、映像化することが、
夢を叶えることにつながっていくのだと思います。

そして、「志」は、自分のためだけではなく、
社会のため、人々のためというニュアンスを含んでいます。
また、信念というニュアンスをも含んでいると思います。
例えば、
「私は将来100億円の豪邸を建てて住みたい!これが私の夢だ!」
というのは自由ですし、楽しい夢だと思います。
しかし、
「私は将来100億円の豪邸を建てて住みたい!これが私の志だ!」
と言うのには違和感を感じます。

それはやはり、先ほど述べたような、
人々のため、公のためというニュアンスや、
人生をかけて成し遂げるべき信念というニュアンスを
「志」という言葉が含み込んでいるからだと思います。

この「志」を立てるために大切なことが四つあると、
幕末を生きた橋本左内という人物が『啓発録』に書いています。

一つ目は、読書をし先人の生き様に学ぶこと。
二つ目は、師友に学び発憤すること。
三つ目は、逆境の中で大勇猛心を起こすこと。
四つ目は、感動すること。

この四つのことを私たちはいつも大切にしながら、
志を高める教育プログラムを創り続けています。