私たちの志は、一人でも多くの子どもたちの心に、また、一人でも多くの皆様の心に、「志」という名の灯火を灯していくこと。そのために、自分自身の志を磨き続け、社会的事業としての「志の教育」を実践し続けること。それが私たちの「志」です。

私たちは、激動の時代を生きています。世界に目を向ければ、爆発的に増え続ける人口問題、深刻化する食糧問題、エネルギー問題、地球環境問題があり、一方、国内に目を向ければ、少子高齢化の問題、財政や社会保障制度破綻の危機の問題、食糧・エネルギー自給率の低さという問題など、様々な問題に直面しています。
 グローバル化は急速に進み続け、国レベルでの国際化の時代から、企業レベルでの国際化の時代を経て、今や、個人レベルでの国際化が迫られています。
 いわば、私たちは、父祖の世代が全く経験したことのない、高度に情報化され、グローバル化の進んだ社会を生きていかなければならないのです。

 また、一方では、心を病み、人生の目的を見失い、自ら命を絶つ人も数多く存在しています。そこまで深刻ではないまでも、日々を何となく空しく過ごす人たちも数多く存在しています。
 このような課題を克服し、全ての人たちが、この二度とない人生を明るく充実したものにしていくためには、やはり、一人一人が自らの「志」を確立していくより他に道はないと私は信じます。
 人間は、一見、楽しく思えることをしていても、そこに目的や意義を見いだせなければ、虚しく時は過ぎていくものです。その反対に、どんなに苦しいことをしていても、そこに明確な目的や意義を見いだしているのであれば、その人にとっては充実した時間が流れていると思います。

自らの生の充実感は、社会や他人によって左右されるものではなく、自分自身の物事を見る視点と、「志」の大小とによって決まってくるのだと思います。
私たちは、あらゆる方々に、それぞれの「志」を探求していただくために、より良い「志の教育」を実践して参ります。