熊本産アサリの産地偽装問題が騒ぎになっています。

しかし、至る所で誤魔化しとまやかしは広がっています。

コーヒーフレッシュとは何か。ミルクではなく油を白く見せたものでしかありません。

国産牛の表示だって、日本でずっと育てなくても、他の国より長い期間日本で育てれば、国産牛です。

サプリだって身体の中では良い働きをする成分があったとして、それを食べたところで消化されるだけだと思います。頭がいい人の脳みそを食べたところで頭が良くならないのと同じようなものです。

科学的根拠や論理的根拠などなくとも、雰囲気や空気で判断し動く人が大多数なのです。

本物か偽物かを確かめる目を持とうともせず、ブランドだといって有り難がるのが好きなだけなのです。

野菜だって、漬物だって、果物だって、お菓子だって、その多くは不誠実な作り方です。しかし、コストの削減をし、低価格でお客様に喜んでいただこうと思えば、仕方がないのです。

自然環境が破壊されている以上、また、化学合成したものを使っている以上、汚染されていない自然の中で育ったまともな食べ物など、もはや限られた量しかないのです。

産地偽装という不誠実さも、安心感をお客様に持っていただこうと思えば、仕方ないのです。

いいじゃないですか。そもそも、善し悪しや産地を見分ける目など持っていないのですから。

論理的にものを考えず、騙される方が悪いのです。

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このように、誠実さを失った社会、騙される方が悪いという価値観が幅をきかせる社会は、結局、居心地の悪いものにならざるを得ないと思います。

しかし、みんなが少しずつ、嘘や誤魔化しを許し、成り立たせることに加担してきたのです。熊本のアサリの問題だけではないと思います。

学校でのいじめや、新型コロナへの対応など、みんな根っ子は同じなのかもしれません。